仲良し放題 その2|姉妹丼で84P、この厚みが何に使われているか
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2025年の春に、1作目が出ていました。同じ学校の話です。
それからちょうど1年。同じ時期に、続きが戻ってきました。75ページだった本が、84ページになって。
増えたのは9ページです。続編で9ページ増えたとき、その9ページがどこに乗るのか。そこを見に行きました。
本校の全女子生徒の上の口と下の口は仲良し放題だって知ってるのは俺だけ?!その2
- サークル翁計画
- ページ数84
- 配信日2026-04-30
1210円 847円
「仲良し放題 その2」のあらすじ、立ち読みで分かるところ
主人公は、この学校で女子と好きにできる立場にいます。前作でそうなった男です。
今回まず出てくるのは、部活の後輩。低身長で黒髪、胸が大きい子です。名前は小鞠ちゃん。彼女が前作のヒロインで、朝から先輩の様子を見て、そのまま口でどうにかしてくれる関係になっている。ここまでが導入です。
で、その小鞠ちゃんが、姉を紹介してくるんですよ。
姉の名前は千鞠さん。JK3、金髪の巻き髪、日焼けした肌、Iカップ。ヒョウ柄の下着を白シャツの隙間から見せている、あの手のギャルです。プロフィールには元カレ4人、経験5人、今この人に片想いしてる男が13人、と書いてある。校内5人、他学年5人、学外3人。数え上げられてるのが怖い。
その千鞠さんが、後輩の彼氏でも何でもない男を前にして、舌を出して顔を寄せてきます。もっとやれ、という態度で。ここまでが立ち読みで読める範囲です。
姉妹が並んだ状態から先が本番のはずで、そこは買った人だけが見ることになります。
「全女子生徒」と言い切った本が、84ページしかないということ
タイトルはとても大きいことを言っています。本校の、全女子生徒。学校まるごとです。
でも本の厚みは84ページ。全員を順番に出していったら、一人あたり数ページで終わります。それは規模詐欺と言われるやつです。
この本はたぶん、そっちには行っていません。表紙に姉妹丼と書いてあって、キャラ紹介ページが姉一人に丸々使われている。つまり全校が仲良し放題という世界の中から、姉妹という一組だけを抜き出して、そこに厚みを全部注いでいる。網を広げるんじゃなくて、一点を深く掘るほうです。
そしてこの作りのほうが、私は効くと思っています。
だってこの世界、誰も驚かないんですよ。朝の廊下で後輩が先輩のズボンに手を伸ばしても、それが普通の学校なんです。咎める人がいない、隠す必要がない、断る理由がない。常識改変ものの怖さって、激しさじゃなくて、この「全員が平然としている」の一点に全部乗っかってる。
だから姉なんです。妹の紹介で、姉が出てくる。血が繋がった二人が同じ部屋で同じ男を相手にして、それを誰も異常だと思っていない。妹は姉に譲るし、姉は妹の前で平気で舌を出す。この一線が最初から存在しないことになっている状態が、いちばんクるところでしょう。
1年で増えた9ページ。あれはたぶん、姉が増えたぶんです。
「仲良し放題 その2」のサンプルで、真っ先に見たのは顔の温度
この手の本で気になるのは、女子側がどんな顔をしているかです。無理やり笑わされている顔なのか、本当に楽しそうなのか。そこで読み味が全部変わる。
で、この本、完全に後者でした。
私が惚れたのは表紙の右側、千鞠さんの顔です。目を細めて、口を大きく開けて、舌を出して笑ってる。悪い顔なんですよ。こっちを見下してる感じもあるのに、機嫌が良くて仕方ないのが伝わってくる。ピンクの瞳のハイライトがやたら派手で、この子はずっとこのテンションなんだろうなと分かる一枚です。
その左に、妹が小さく写ってる。こっちは真顔に近い。口を少し開けて、驚いてるとも呆れてるともつかない顔で、姉を見上げてる。姉は満面の笑みで、妹は無表情。この温度差が並んでる表紙、強いです。
もう一枚挙げるなら、モノクロの中に出てくる小鞠ちゃんのアップ。前髪が真っ直ぐ切り揃っていて、目が大きくて、静かに微笑んでる。かわいい、と横に書かれているんですが、いや本当にかわいいのでどうしようもない。この落ち着いた顔の子が、次のコマでは口を開けて奉仕してるわけです。
体つきは全体的にむっちり寄り。姉は日焼けとIカップで押してきて、妹は低身長に胸だけ大きい。並べたときに差が出るように作ってあるので、どっちが好みでも取りこぼされません。
陰毛あり・無しの両方が入っている、という話
表紙の下にしれっと書いてあります。あり版と無し版、両方収録。
作る側から言うと、これは二度手間です。同じページを二通り仕上げるということなので、正直かなり面倒。それを84ページ分やってるわけです。
で、読む側は単純に得をします。ここが好みと合わないだけで冷める人、けっこういますから。どっちでもいける本は、それだけで外れにくい。
このシリーズの既刊
1を読んでいない人へ。冒頭でこの世界のルールも、小鞠ちゃんが誰なのかも説明されます。姉の紹介ページまで用意してあるので、ここから入って迷うことはないはずです。ただ、あの小鞠ちゃんがどうやってああなったかを見たいなら、先に1を通したほうが姉の登場が効きます。
刺さる人と、たぶん違う人
◎ こういう人に刺さる
- 姉妹が並んで、二人とも平然としている絵が見たい
- 金髪ギャルの、機嫌の良すぎる悪い顔が好き
- 黒髪で静かな後輩が、当たり前の顔で奉仕してくるのが好き
- 誰も咎めない世界の、あの気持ち悪い平和さが好き
- 陰毛の有無で好みが割れるタイプ
△ たぶん合わない
- タイトル通りに全校の女子が次々出てくると思っている人
- 落とすまでの葛藤や口説きを読みたい人
- 修正の入り方が強めなので、そこが気になる人
- 姉妹という関係に抵抗がある人
学校の全員が相手になる世界で、それでも姉妹という一組に絞ってきた本です。広さじゃなくて、濃さを取ったほう。
後輩が姉を連れてきて、その姉が舌を出して笑っている。あの一枚で息が止まったなら、探していたのはこれです。
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