桜春女学院の男優 6|「男優」が役職としてある学校の、口説く手順が最初から無い話
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この学校には「男優」という役職があります。
教師でもなく、生徒でもない。そういう役目として学院に置かれている男がいる。それだけで、普通のエロ漫画が何十ページもかけてやる作業が丸ごと消えるんですよ。
どうやって近づくか。どうやって関係を作るか。どうやって断られないところまで持っていくか。全部いらない。もうそういう場として学校が回っている。
6冊目です。ここまで来ると、この前提を疑う人はもう誰も残っていません。
桜春女学院の男優 6のあらすじ ─ 王族のお嬢様が、4人に囲まれる
今回の中心にいるのは、王族の血を引くお嬢様です。アリスという名前が出てきます。
彼女の前に、4人の女の子が並びます。冴姫と結奈、小百合と歌恋。ここがこの巻の作りの上手いところで、4人はアリスに向かって「本当の私たちを見てもらおう」と言うんですよ。
つまり、隠していたものを自分から見せにいく。露出癖を自認する、と説明される子までいる。恥ずかしがって暴かれるんじゃなくて、曝け出す側に回っている。
そして、それを黙って見せられるアリスがいる。見ているだけのはずだったんです、最初は。
立ち読みで読めるのはそこまでで、最後のほうに彼女が自分の意思で口を開く場面が置かれています。自分は何をしているんだろう、と困惑しながら、それでも止まっていない。ここから先が本番のはずです。
「本当の自分」を先に見せられた側は、もう逃げられない
この仕掛け、よくできてると思うんですよ。
まず4人が全部晒す。気持ちいいものも、みっともないところも、全部。その光景を、王族のお嬢様が正面から見せられる。
ここで彼女は何も強要されていません。誰も脅していない。ただ、目の前で4人が楽しそうに崩れているだけ。
でもこれ、逃げ場がないでしょ。全員が本当の自分を出している場所で、自分だけ品よく立っていられるわけがない。抵抗する理由が、じわじわ消えていく。
父と呼ばれている男が、その全部の中心に座っている。躾だの、サボっているだのと言いながら、女の子たちのほうが甘えている。力関係が完全に固まっていて、そこに新しく一人放り込まれる。この構図がずっと効いています。
桜春女学院の男優 6のサンプルを見て、手が止まったページ
白髪のお嬢様が、ベッドに横たわって口を半分開けている一枚。ここです。
目がもう据わりかけていて、でもまだ完全には落ちていない。息だけが漏れている顔。そこに「ありのままの、本当の自分を」という文字がかぶってくる。
この子、ずっと上の立場だったはずなんですよ。それがこの顔になってる。何をされたかより、この表情ひとつのほうが効きます。
あとは黒髪ツインテールの子ですね。尻を突き出して、ビクビク震えながら謝っている。頬が赤くて、目はとろけてるのに口では申し訳ないと言っている。この落差だけで一本もつくらい可愛い。
全体的に、体つきがとにかく重い。胸の潰れ方、太ももの張り方。汗と照りの乗せ方が濃くて、画面がずっと湿っています。白い肌がそのまま光ってるように見えるんですよ。この絵で全員分やられると、めくる手が止まります。
6冊目にして一番薄くて、一番高い
51ページ。シリーズで最少です。値段は616円で最高。
普通なら文句が出るところなんですが、中身を見ると理由が分かる気がします。前置きがない。学校の説明も、関係の説明も、全部前の5冊で済んでいる。だから1ページ目から濃度が高い。
自分でも作る側に回ってみると、キャラを5人並べて全員に見せ場を作るのは本当にしんどいんですよ。誰か一人は必ず薄くなる。それを4人+1人でやり切ろうとしている時点で、割に合わない仕事だなと思います。
だから読む側は得します。薄い分、無駄なページが一枚もない。
あと、レビューが14件で4.79。5冊目までの数字と比べると件数はぐっと減っています。でもこれ、人が減ったというより、残った人が濃いんだと思いますよ。合わない人はとっくに離れていて、刺さってる人だけが6冊目も買っている。
このシリーズの既刊
1から順に買うか、6だけ試すか
結論から言うと、6から入っても平気です。
誰が誰かは名前入りの見開きで整理されているし、そもそも関係の説明が必要な作りになっていない。男優がいて、女の子がいて、始まる。それだけ。
ただ、アリスが「見ているだけ」から変わっていくところの重みは、前の巻を知ってると違うんだろうなとは思います。気に入ったら1から買えばいい。440円ですし。
◎ こういう人に刺さる
- 関係が出来上がるまでの過程を追うのがしんどい人
- 重い体つきの女の子が、複数人まとめて崩れるのが見たい人
- 上の立場の子が自分から認めてしまう瞬間が好きな人
- 1ページも無駄がない濃い一冊が欲しい人
△ たぶん合わない
- 51ページで616円は、単価だけ見れば安くない
- 恋愛の手順や心情の積み上げを味わいたい人には物足りない
- 男側に感情移入したい人向けではない。場を回す役に徹している
- キャラが多いぶん、推しが一人だけの人は出番の配分に不満が出るかも
見ているだけだった子が、口を開くところ
4人が先に全部見せて、最後の一人が自分から言ってしまう。
その順番が全部です。強引に暴かれる話に飽きているなら、これを探してたはずですよ。
立ち読みはちょうど、彼女が自分の口で認めかけたところで切れます。いちばん気になるところで止まる。ずるいですよね。
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