性実習で後輩ギャルと遺伝子相性SSS|判定が先に出てしまう話
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順番がおかしいんですよ、この本。
普通なら、出会って、気になって、距離が縮まって、最後に「相性いいね」になる。それが逆です。顔を合わせた時点で、学校の制度のほうが先に「この二人はSSS」と答えを出してしまっている。
で、相手が後輩なんです。年下で、距離の詰め方を知っていて、こっちが困る顔を見て楽しむタイプの。そこに判定という後ろ盾が付いたら、どうなるか。
童貞の俺が性実習の授業であざとい系後輩ギャルと遺伝子相性SSSだった件
- サークルベビーリーフ工房
- ページ数138
- 配信日2026-10-27
1210円 968円
先に出るのは判定、話が動くのはそのあと
舞台は少子化対策の授業。性実習という名前で、生徒がペアを組まされる。主人公はオタクで童貞の男子です。
この男が最初にやることが最高で、タブレットを突き出して「これが俺の嫁」とやる。ソシャゲのキャラです。SSRの誓いの指輪まで付けて、結婚したと言い張っている。相手の後輩ギャルは真顔で、ゲームの女の子のことですかと確認してくる。
完全に引かれてます。変な先輩とペアになっちゃった、何言ってるか分かんない、という顔をされて、一枚目のつかみは終わります。
ここで普通の漫画なら、長い距離があるわけです。打ち解けて、誤解が解けて、やっと触れる。でもこの学校には授業があって、判定がある。距離は飛ばされる。立ち読みの段階ですでに、課題①として観察とフェラの練習が始まっています。
注目してほしいのは、引いていた側が主導権を握っていくところです。最初は何これ、こんな大きさ、と戸惑っていた子が、途中から味がクセになると言い出す。授業中ですから静かにしてください、と先輩を黙らせる側に回る。この反転が早い。
あざとい子が、あざとさを隠さなくてよくなる
「あざとい系」と書いてあって肩透かしを食った経験、ありますよね。蓋を開けたらただの素直ないい子で、ちょっと天然なだけだった、というやつ。
この作品が面白いのは、あざとさを隠す必要がない状況を先に用意している点です。
本来、計算して近づく子は、計算を悟られたら終わります。だから隠す。偶然を装う。でもこの学校には「遺伝子相性SSS」という判定が出てしまっている。つまりこの子は、何をしても「だって課題ですから」で済ませられる立場にいるんですよ。
体を押し付けても、顔を近づけても、授業です。先輩の反応を観察して面白がっても、課題です。計算が免罪符を持った状態。これ、あざとい系のキャラにとって最強の環境だと思いませんか。
サンプルの中でも、恥ずかしがる場面と、わざとやってる場面が混ざっています。胸の観察で乳首を弄られて崩れる顔を見せたかと思えば、逃げませんよと言いながら先輩を煽る。どっちが本気か分からない。その分からなさが、ずっと続く。
体育倉庫の場面がいちばん分かりやすいです。学校中の男子がおかずにしている尻を、先輩だけが独り占めできる。そう言いながら押し付けてくる。これ、自分の価値を正確に把握している人間のセリフ回しですよ。素直なだけの子は言いません。
後輩の視線がどこを向いているか、サンプルで見た
この子、ずっと先輩の顔を見てるんです。
表紙まわりの一枚、胸を寄せて見せつけながら上目遣いでこっちを見ている絵。あれ、気持ちよさそうな顔じゃなくて、反応を確かめている顔なんですよ。こう見せたら効くでしょ、という確認。目尻のとろけ方と、口元の余裕が噛み合っていない。この齟齬がたまらない。
かと思えば、愛撫の練習で完全に落ちる瞬間がある。目が上を向いて、口が開いて、さっきまでの余裕が消えている。この顔を見せられると、ああこっちが本物だったのかと思わされる。でも次のページではまた煽ってくる。
体つきもすごいです。カーディガンを押し上げてる胸の盛り上がり方が、服の上からでも重さを感じる描かれ方をしている。制服の着方も、ボタンの留め方も、全部「見せる」側に寄っている。チョーカーがずっと首にあるのもいい。あれ一本で、素直な後輩じゃないと分かる。
個人的に一番やられたのは、同棲実習のメイド衣装のところです。あの白いニーソと、こぼれそうな胸と、ご主人様呼びを自分から言い出す感じ。先輩が嫁だと言い張っていたゲームのキャラ、メイド服だったんですよ。そこまで調べた上でやってる。計算が怖い。
前作は彼氏持ちの一軍、今回は相手だけ入れ替わっている
同じ授業の枠組みで、ペアになる相手を替えてくる作り。前は彼氏がいる一軍ギャルでした。今回は後輩で、あざとい系。
この入れ替えが上手いなと思うのは、判定という仕掛けの効き方が相手によって全然違うからです。彼氏がいる子にとっては逃げ道を塞ぐものだけど、あざとい後輩にとっては攻める口実になる。同じ制度で、まったく逆方向に転ぶ。
自分でも漫画を作る側なので言いますが、こういう「同じ仕掛けで別の答えを出す」作り方は、一本目が当たらないとできません。二本目でここまで振れるのは、素直に羨ましい。読む側としては、好きなタイプのほうから選べばいいという話になります。
このシリーズの既刊
2作目から入る人がつまずくとしたら、たぶんここじゃない
前作を読んでいないと分からない、ということはまずないはずです。授業の設定は冒頭で説明されますし、ペアが替われば登場人物も替わる。心配いりません。
つまずくとしたら別のところです。この本、主人公がずっと受け身なんですよ。押されて、煽られて、気持ちよくされる側。自分から攻める主人公が好きな人には物足りないかもしれない。
◎ こういう人は買っていい
- 上から来る後輩に主導権を握られたい
- 計算してるのが透けて見える子が好き
- 制服も体操着もメイド服も全部欲しい
- 胸と尻の重量感で選びたい
- 前作を飛ばして今日から読み始めたい
△ これは向いてない
- 男が主導して攻め落とす展開が読みたい
- 距離を縮める過程をじっくり味わいたい
- 修正の薄さを最優先にしている
- あざとさより純粋な好意だけが見たい
買う前に
サンプルを見れば分かる通り、修正はしっかり入っています。そこを重視する人は先に確認を。最後に
あざといと書いてあって裏切られてきた人に言います。この子は、あざとさを堂々と使える立場に置かれています。隠す必要がないから、隠していない。
先輩を黙らせながら煽って、崩れて、また煽る。その往復を138ページぶん浴びる本です。立ち読みで止まっているのは課題の序盤あたり。ここから先、どこまで主導権を奪われるのかは、開けてみないと分かりません。
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